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美容師の業務委託とは?メリット・デメリット・向いている人の特徴を紹介

「美容室の業務委託ってどんな働き方?」「正社員との違いは?」と気になっていませんか。

業務委託とは美容室と委託契約を結び、カット・カラー・パーマなどの施術をして、成果に応じた報酬を受け取る働き方です。

正社員が月給制で安定した収入を得るのに対し、業務委託は歩合制が多いです。

歩合の割合も業務委託の方が高いため、お客様の数が多ければ、その分収入も増えるのが特徴です。

この記事では、業務委託の仕組みやメリット・デメリット、向いている人の特徴、契約時の注意点を紹介します。

業務委託を検討している美容師の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

業務委託とは?

業務委託とは、美容室と契約を結び、施術に応じて報酬を受け取る働き方のことです。

カットやパーマなど、担当した施術の売上に対して報酬が支払われ、歩合は40〜60%と高めに設定されているケースが多いです。

お客様が多い方ほど収入が増えやすい一方で、来店が少ない月は収入が下がるなど、安定性に欠ける面もあります。

正社員との違い

正社員は毎月固定給が支払われるため、売上に左右されず安定した収入が得られます。

また、社会保険や有給休暇、産休・育休などの福利厚生も整っています。

一方、業務委託は自由度が高く、自分のペースで働けますが、不安定な側面もあります。

つまり、業務委託は安定よりも自由や成果を重視する方に合った働き方といえます。

業務委託のメリット

ここからは業務委託のメリットを紹介します。

  • 収入が増える可能性が高い
  • 組織・人間関係のトラブルが減る
  • 働く時間を調整しやすい
  • 独立するよりリスクが少ない

収入が増える可能性が高い

業務委託の場合は、正社員に比べて歩合が高くなります。

  • 業務委託:完全歩合 40~60%
  • 正社員:歩合15~30%+固定給

例えば指名客が70人いて、1人あたりの売上が1万5,000円の場合

  • 業務委託(歩合60%):月約63万円
  • 正社員(歩合20%+固定給20万円):月約41万円
  • 差額:月22万円→年間約264万円

指名客が多いなら、業務委託の方が高収入を狙いやすいです。

組織・人間関係のトラブルが減る

正社員のようにチーム単位で動くわけではなく、業務委託はあくまで「業務を請け負う」関係です。

そのため上下関係や人間関係のしがらみが少なく、サロン内のトラブルを避けやすい点も魅力。

必要以上に関係が密にならないため、程よい距離感を保ちながら仕事ができ、ストレスが少ない働き方といえます。

働く時間を調整しやすい

業務委託では、働く時間や出勤日を自分で調整できるケースが多く、午前だけ・午後だけなど柔軟な働き方が可能です。

シフト制のような制約がなく、ライフスタイルに合わせて働けます。

プライベートや他の仕事と両立したい美容師の方にも人気があります。

独立するよりリスクが少ない

将来的に独立を考えている方にとって、業務委託は良いステップになります。

美容室を開業するには内装・設備費などで1,000万円ほど必要になるケースもあり、いきなり始めるのはリスクが高いです。

業務委託なら、初期費用をかけずに「自分の力でどれだけお客様を集められるか」を試せるため、独立前の準備期間としても最適です。

業務委託のデメリット

ここからは業務委託のデメリットを紹介します。

  • 収入が不安定になる
  • 福利厚生が少ない
  • 手続きが必要
  • 教育を受けられない

収入が不安定になる

業務委託は完全歩合制のため、来店数が減るとそのまま収入も下がってしまいます。

正社員のように固定給があるわけではないので、安定した月収を得にくいのが現実です。

ただし、美容室によっては「最低保証20万円」などの制度を設けているところもあります。

完全にゼロになるのが不安な方は、最低保証のあるサロンを選ぶと安心です。

福利厚生が少ない

業務委託は基本的に個人事業主としての契約になるため、社会保険や有給休暇などの福利厚生はありません。

正社員であれば産休・育休や健康保険、労災保険などが整っていますが、業務委託ではそれらを自分で手続き・負担する必要があります。

将来の安定や家庭との両立を重視する方には不向きかもしれません。

手続きが必要

業務委託として働く場合、自分で開業届を提出し、個人事業主として美容室と契約を結びます。

開業届自体は無料で、税務署に書類を出すだけなので難しくはありません。

ただ、確定申告や税金の支払いなどは自分で行う必要があります。

手続きに慣れてしまえば負担は少ないですが、最初はやや手間に感じる方も多いです。

教育を受けられない

業務委託は「即戦力」として仕事を依頼される形のため、サロンから教育を受ける機会は多くありません。

正社員のように研修や技術指導があるわけではなく、基本的には今あるスキルで成果を出す必要があります。

ただし、すべてのサロンが教育機会を設けていないわけではありません。

業務委託や正社員に関係なく、技術講習や勉強会を開いているサロンもあります。

自分をもっと伸ばしたい方は、成長の場を用意してくれるサロンを選ぶのがオススメです。

業務委託が向いている人・向いていない人

業務委託が向いてる人

  • すでに指名客がついている
  • スキルや経験が身についている
  • SNSの発信力がある
  • もっと稼ぎたい
  • 仕事以外の時間もうまく調整したい

業務委託が向いているのは、すでに指名客や指名客がついている美容師です。

こうした方は歩合が高く設定されている分、収入面で大きなメリットを得られます。

また、スキルや経験がある程度身についている方も向いています。

業務委託は教育制度が少ないため、独り立ちして施術ができるレベルが求められます。

さらに、SNSでの発信が得意な方にもオススメ。

自分で集客ができるため、指名につながりやすくなります。もっと稼ぎたい方や、仕事とプライベートのバランスを取りたい方にもぴったりの働き方です。

向いていない

  • 福利厚生を重視している
  • 収入の変動に耐えられない

業務委託が向いていないのは、福利厚生を重視する方です。

正社員のように社会保険や産休・育休が利用できないため、将来家庭を持ちたい方や出産・育児を考えている方には不向きです。

また、収入の変動にストレスを感じる方も注意が必要です。

お客様の来店数によって報酬が上下するため、安定した月収を求めるタイプには向いていません。

毎月一定の給料が振り込まれる安心感を重視するなら、正社員として働く方が合っています。

業務委託の注意点

業務委託として働く場合、必ず契約書を交わします。

そのため、契約内容や条件をしっかり確認しておくことが大切です。

報酬の計算方法や支払いタイミング、契約期間・更新の有無、途中で契約を終了する際のルール(何ヶ月前に伝えるかなど)は特に重要です。

口約束のままだと、トラブルが起きたときに解決が難しくなります。

契約書は必ず書面で交わし、不明点があればサロンに確認しましょう。

内容に不安がある方は、専門家や労務の知識がある第三者にチェックしてもらうのもオススメです。

1〜2時間程度で確認してもらえることも多く、万が一のトラブル防止につながります。

まとめ

今回は、美容室の業務委託について紹介しました。

業務委託とは、美容室と契約を結び、施術に応じて報酬を受け取る働き方です。

正社員のように固定給や福利厚生はありませんが、歩合率が高く、自分の努力次第で収入を大きく伸ばせるのが魅力です。

自由度が高い一方で、収入の変動や手続きの負担といったデメリットもあります。

すでに指名客がついている方、スキルや経験が十分ある方には特におすすめの働き方です。

正社員との違いを理解したうえで、自分のライフスタイルや目指す働き方に合うかどうかを考えてみましょう。

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