「予約していたのに来ない…」「当日になって急にキャンセルされる…」
こんな無断キャンセルに悩んでいませんか。
無断キャンセルは売上の損失だけでなく、予約枠が有効活用できなくなったりと、美容室の運営や経営にも大きな影響を与えます。
今回は、美容室で無断キャンセルを減らすための具体的な対策を紹介します。
リマインドや事前決済など、すぐに取り入れられる方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
美容室のキャンセルは5〜10%程度
美容室のキャンセル率は5〜10%程度です。
もしキャンセル率が10%を超えている場合は、対策が必要です。
飲食業や美容室のように、予約が前提の業界では、お客様側にもスケジュール変更や体調不良などでキャンセルが起こりやすいです。
しかし、適切な対策を行うことで、キャンセル自体を減少させられます。
キャンセルによる売上損失や予約枠のムダを防ぐためにも、まずは現状を把握し、効果的な対策に取り組むことが大切です。
無断キャンセルが起こる理由

無断キャンセルを減らすには、まず「なぜ起こるのか」を知ることが大切です。
ここからは無断キャンセルが起こる理由を紹介します。
- 面倒になった
- 予約自体を忘れている
- わざわざ連絡したくない
- キャンセルしても損をしない
面倒になった
美容室は事前予約が多く、予約から当日までに時間があります。
その間に予定や気分が変わり、「行くのが面倒」と感じてしまうこともあります。
特に大きな理由がない場合、わざわざ連絡するのも手間だと感じ、結果として無断でキャンセルしてしまうケースが少なくありません。
予約自体を忘れている
1ヶ月〜1ヶ月半先など先の日程で予約を入れると、スケジュールに記入し忘れたり、忙しさで記憶から抜けてしまうことがあります。
悪気はなくても、シンプルに忘れてしまうだけで、結果的に無断キャンセルにつながってしまいます。
わざわざ連絡したくない
体調不良や急な仕事など、落ち度があるわけではなくても、電話してキャンセルを伝えるのは心理的にハードルが高い人もいます。
特に常連ではない場合や「もう行かない」と思っている店舗では、そのまま連絡せずにキャンセルしてしまうことがあります。
キャンセルしても損をしない
無断キャンセルや当日キャンセルをしてもペナルティがない場合、お客様にとってのリスクがゼロのため、抑止力が働きません。
結果として気軽にキャンセルできてしまう構造になっています。
美容室の無断キャンセルを防ぐ方法

無断キャンセルの理由が分かれば、効果的な対策を立てられます。
ここからは美容室で実践できる具体的な防止策を紹介します。
- 予約のリマインドを送る
- キャンセル料をもらう
- LINEやネットで予約・キャンセル対応をする
予約のリマインドを送る
予約の1週間前、3日前、前日などに「◯月◯日のご来店をお待ちしています」といったリマインドを送ることで、お客様の予約忘れを防げます。
LINEやメールなら手間も少なく、ちょっとした強制力にもなるため「行かなきゃ」という気持ちを喚起できます。
特に、予約を取った日から来店までの期間が長いお客様には効果的です。
キャンセル料をもらう
ホテルや飛行機のように、直近のキャンセルに料金が発生する仕組みを導入します。
例えば「当日キャンセルは施術代の50%・前日キャンセルは30%」など基準を設定します。
2回以上無断キャンセルが続く場合は、予約自体を受け付けないといったルールも有効です。
もちろん目的はキャンセル料を取ることではなく、ペナルティによるキャンセル防止です。
LINEやネットで予約・キャンセル対応をする
「連絡はしたいけど電話は苦手」というお客様にとって、LINEやネットなら気軽に連絡ができるかもしれません。
電話よりも心理的ハードルが低く、24時間対応できるLINEやネット予約の導入は、無断キャンセル防止にも有効です。
ただ「気軽に連絡できる=キャンセルが増えるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
しかし、キャンセルポリシーやキャンセル料の設定をあらかじめ明確にしておくことで、導入によるキャンセル率の上昇は防げます。
この仕組みにより、連絡のしやすさと抑止力の両立が可能になります。
キャンセルポリシーの作り方

キャンセルポリシーとは、キャンセルに関するルールを美容室ごとに定めたものです。
キャンセルポリシーを設定することで、無断キャンセルの抑止や、万が一の際にルールに基づいて請求できる証明になります。
作成時に決めるべきポイントは「料金」「方法」「キャンセル受付の期間」です。
- 料金
- 方法
- キャンセル受付の期間
キャンセル料の相場は、前日なら施術代の30%、当日なら50%程度。
無断キャンセルを防ぎたい場合は「無断の場合は施術代の100%を請求します」と明記すると効果的です。
受付方法は電話だけでなく、LINEやネット予約でもOKと明示すると連絡のハードルが下がります。
また「2日前までなら無料でキャンセル可能」など無料期間を設定すると安心感が生まれます。
さらに、2回連続で無断キャンセルした場合は予約を受け付けない、泥酔状態での来店はお断り、15分以上の遅刻は事前連絡必須など追加のルール設定もできます。
ただし、あまり厳しすぎる内容にすると予約自体が入りにくくなる恐れもあるため「絶対に守ってほしいライン」に絞って設定することがポイントです。
キャンセルポリシーの伝え方
「キャンセルポリシーって、どこに記載すればいいの?」「どうやってお客様に伝えればいいの?」と思う方も多いかもしれません。
具体的には、予約ページや予約フォームに記載し、「キャンセルポリシーに同意する」にチェックしないと予約できない仕組みにする方法があります。
さらに、店内にポスターやポップとして掲示すれば、来店時にも自然と目に入ります。
加えて、予約確認やリマインドメッセージに「◯日前まで無料、それ以降は料金が発生します」などの一文を添えることで、予約時や来店前にもわかりやすく周知できます。
無断キャンセル対策には「LINE予約の導入」がオススメ
無断キャンセル対策としてオススメなのが『Salon de Net(サロンドネット)』のLINE連携です。
LINEから予約受付できたり、お客様の予約日に合わせて自動でリマインドを送信できます。
実際にLINEでリマインドメッセージを送り、キャンセル率が下がった美容室もあります。

手動でリマインドを送る場合は手間や送信漏れのリスクがありますが、LINE連携なら自動化でき、時間短縮にも繋がります。
LINEは既に多くのお客様が利用しているため、新しいアプリをダウンロードする必要がなく、連携も簡単。
利用ハードルが低く、お客様にとっても非常に使いやすい仕組みです。