「美容室の休みはなぜ月曜日が多いの?」「土日休みにできないの?」と思ったことはありませんか。
実際に、美容室の約7割が月曜定休を選んでいます。
ただし、これは法律で決まっているわけではなく、各美容室が自由に設定できます。
現在では、週休2日制の美容室や日曜定休の美容室も増えています。
この記事では、美容室の定休日の歴史や業界の休日事情、そして定休日をどう決めるべきかを解説します。
休みの設計を見直したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
全体の75%が月曜定休
美容室といえば「月曜休み」のイメージがあるかもしれません。
厚生労働省の調査によると、約74.7%の美容室が月曜を定休日にしています。
この背景には、戦後の電力不足があります。
当時は地域ごとに電気を止める「休電日」がありました。パーマ機など電力を多く使う美容室は、その日は営業できなかったため、休電日に合わせて休む習慣が広まりました。
関西や名古屋では月曜日、東京を中心とする関東では火曜日が休電日だったため、今もその名残があります。
そのため今でも東京では火曜休みが多いです。その他の地域、特に名古屋以より西日本は月曜休みが多いです。
定休日は自由に決めていい
美容室の月曜定休は、法律で決まっているわけではありません。
美容師法には、定休日や営業時間の規定はありません。つまり、どの曜日を休みにするかは各美容室が自由に決められます。
かつては美容組合が定休日を統一するルールを運用していましたが、現在は規制緩和により撤廃されています。月曜にしなければならない、という決まりはありません。
定休日は美容室によって異なる
「美容室の定休日って実際にどうなっているの?」と思うかもしれません。
厚生労働省の調査によると、美容室の定休日は下記のようになっています。
- 月曜日:74.7%
- 火曜日:35.7%
- 日曜日:14.2%
- 水曜日:2.8%
- 木曜日:0.6%
月曜定休の美容室が多いですが、その他にも火曜や日曜を定休日にしている美容室もあります。
その他、ショッピングモールなど年中無休の施設に入っている場合は無休営業というケースもあります。
美容師は休みが少ない

「美容師は休みが少ない」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
結論から言うと、他業種と比べると休みは少なめです。
美容師は年間20日程度休みが少ない
美容師の月の平均休日は6日間ですが、土日休みの仕事は月8日が基本です。
また厚生労働省の調査によると、年間の休みは下記の通りです。
- 美容師の年間休日:80〜90日前後
- 全産業の平均年間休日:110.7日
日本の平均に比べて、美容師の休みは年間20日少なくなっています。
有給取得率は20%低い
有給休暇の取得率も、全体平均と比べると低めです。
厚生労働省の調査によると、有給取得率は下記の通りです。
- 美容師:46.6%(5.4日)
- 全産業平均:62.1%(10.9日)
特に「人手不足」や「代わりのスタッフがいない」という現場の事情が強く影響しています。
完全週休2日制の美容室もある
すべての美容室が「月6日休み」というわけではありません。
最近は完全週休2日制を取り入れるサロンも増えています。
休みを増やすことで、スタッフ満足度の向上や採用強化につなげる動きも広がっています。
経営者にとっては、「休み=コスト」ではなく「採用戦略の一部」として考えるケースも増えています。
日曜定休で成功した美容室
「日曜を休みにしたら売上が落ちるのでは?」と不安に思う経営者の方もいるかもしれません。
実際に、日曜定休を導入してうまくいっている美容室もあります。

『I・STYLE』では、もともと「日曜は休みたい」というスタッフが多く、シフトが埋まりにくい状態でした。
一方で、平日は働けるというスタッフが多く、稼働がアンバランスになっていました。
そこで思い切って日曜定休を導入すると、働きやすさが向上して、スタッフの定着率が上がりました。
気になる売上についても、大きなダウンはありませんでした。
その理由のひとつが「ターゲット層」です。このサロンは女性客がメインでしたが、日曜来店の約50%は男性客でした。
つまり、日曜を休みにしてもメインターゲットである女性への影響は限定的だったのです。
売上の一部を手放す代わりに、離職率の改善や採用強化につながるなら、長期的にはプラスになるという判断でした。
日曜定休はリスクにも見えますが、ターゲットや人材状況によっては十分に“戦略”になり得ます。
→DXで働きやすいサロンを実現!日曜定休×子育て世代を活かす『I・STYLE』
定休日をいつにするか?
美容室を経営していると、「定休日をどう設定するか」で迷うこともあるのではないでしょうか。
月曜定休が多いとはいえ、定休日は各サロンが自由に決められます。だからこそ、自分のサロンに合った形を考えることが大切です。
ターゲットを明確にする
まずは、どんなお客様に来てほしいかを整理してみるのがおすすめです。
例えば、社会人男性をメインに考えるなら、土日は営業していた方が来店しやすいかもしれません。反対に、平日に動きやすい女性層が中心であれば、日曜を休みにするという選択も考えられます。
「どんな方に来てほしいか」から逆算して営業日を考えてみると、判断しやすくなります。
スタッフの働きやすさ・定着率
もうひとつの視点が、スタッフの働きやすさです。
月6日休みが一般的ですが、週休2日制を取り入れたり、日曜定休にすることで満足度が高まるケースもあります。
採用がしやすくなったり、離職率が落ち着いたりすれば、結果的にお店の安定につながる可能性もあります。
定休日は「昔からこうだから」と決めるものではなく、サロンの方向性に合わせて考えていくもの。無理のない形で、少しずつ見直していくのもひとつの方法です。
まとめ
今回は、美容室の定休日について、月曜休みが多い理由や現在の働き方の変化、定休日の決め方について紹介しました。
美容室の休みは法律で決まっているわけではなく、サロンごとに自由に設定できます。
これまで月曜定休が多かった背景には歴史的な理由がありますが、最近では週休2日制や日曜定休など、多様な働き方を取り入れる美容室も増えています。
定休日を決める際は、ターゲットとなるお客様層とスタッフの働きやすさのバランスが重要です。
売上だけでなく、採用や定着率も含めて長期的に考え、自分のサロンに合った休みの形を見直していきましょう。

