「スタッフがなかなか定着しない…」「すぐ辞めてしまうのはウチだけ？」と感じていませんか？
美容師の離職率は「1年で30%・3年で50%」と、他の業種に比べると高い離職率になっています。
この記事では、美容師の離職原因、離職防止の方法を紹介します。
スタッフが長く安心して働ける環境づくりのヒントを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください！
美容師の離職率は「1年で30%・3年で50%」
「うちの離職率、高いのかも…」と感じている方も多いのではないでしょうか。実は、美容師の離職率は1年で約30%、3年で約50%と言われています。
ちなみに全業種の離職率平均が約14.6%になるため、比較すると美容室の離職率は高いです。
理由としては、資格があれば他の美容室にすぐ転職できることや、人間関係・労働環境が合わないと辞めやすいといった背景があります。
美容師が辞める理由
まずは、美容師が辞める理由を把握しておくのが大切です。
離職の原因がわからないと、どう対策すればいいかも見えてこないからです。
ここからは美容師が辞める理由について、よくあるケースを紹介していきます。
- 給与が低い
- 労働時間が長い
- 体力・精神的なストレスが多い
- 下積み期間が長い
- 福利厚生が整っていない
- 人間関係のトラブル
給与が低い
ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、美容師の退職・転職理由の第1位は「給料に関する不満」です。
つまり、収入に納得できずに辞めてしまう人が多いということです。
特にアシスタント時代は、拘束時間が長いにも関わらず手取りが少なく、生活が厳しいと感じる人も多いはず。
いくらやりがいがあっても、収入が少ないと将来への不安が大きくなり、他業種に転職する選択をとるケースも珍しくありません。
労働時間が長い
営業時間が終わったあとも練習や掃除、ミーティングなどが続く美容室も多く、実質的な拘束時間はかなり長めです
休日に講習や撮影が入るケースもあり、仕事とプライベートのバランスが取れずに疲弊してしまう人も。
このように労働時間が長いと、体力面でも精神面でも続けるのが難しくなっていきます。
体力・精神的なストレスが多い
長時間立ちっぱなしでの施術、クレーム対応、スピードや仕上がりへのプレッシャーなど、美容師はハードな職業です。
ちょっとした失敗が信用問題になることもあり、常に緊張感を持って働いている人も多いでしょう。
そうした日々が続くことで、気づかないうちに疲れがたまり、離職に繋がることがあります。
下積み期間が長い
スタイリストデビューまでに3年〜4年かかることもあります。
先が見えない中で毎日練習や雑務に追われると、「このままでいいのかな」と感じてしまうことも。
自分の努力が報われるまでの道のりが遠いと感じて、他の仕事に目を向けてしまう人もいます。モチベーションの維持が難しいのがこの期間です。
福利厚生が整っていない
社会保険などの福利厚生が整っていない美容室も多いです。
また残業代が出ない、有給が取りづらいといった環境では、スタッフの安心感も低くなります。
いざという時に守られない職場では、将来への不安が強くなり、長く働くのが難しいと感じる人も多いです。
福利厚生は「働きやすさ」の土台となる部分なので、整備しているかどうかで離職率にも差が出てきます。
人間関係のトラブル
どんなに待遇がよくても、人間関係がうまくいかないと続けるのは難しいものです。
先輩や店長との相性、スタッフ同士の距離感、職場の空気など、人間関係のストレスは蓄積しやすいです。
ちょっとしたすれ違いや言いづらい空気が、辞めるきっかけになるかもしれません。
信頼できる関係性や、安心して話せる環境があるかは大きなポイントです。
離職率を下げるためにできること
「スタッフが辞める理由はわかったけど、具体的にどうやって改善すればいいの？」
そんな風に感じている方に向けて、ここからは離職率を下げる方法を紹介します。
- 給与や報酬のUP
- 残業を減らす
- 働きやすい環境作り
- 定期面談の実施
- 教育・研修制度の充実
無理なく始められることから、少しずつ取り入れてみるのがオススメです。
自分のサロンに合った方法を見つけて、できそうなことから試してみてください。
給与や報酬のUP
ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、退職理由の1位は「給与への不満」です。
しかしすぐに給料を上げるのは現実的に難しく、人件費を増やすと経営への負担もあります。
まずは、評価制度の見直しを検討してみましょう。売上や指名数に応じたインセンティブや、成果に応じたご褒美制度など、小さな工夫で「見てもらえている」「頑張りが報われる」と感じてもらうことが大切です。
さらに無駄な経費を見直して、その分を人件費にまわす工夫も効果的です。
削れるコストがあれば、それをスタッフへの還元に活用することで、納得感のある報酬体制に近づけるはずです。
残業を減らす
営業が終わってからのレジ締めや日報作業、予約確認など、事務的な業務に追われて帰りが遅くなる…。
そんな状態が続くと、スタッフの疲労や不満につながってしまいます。
そこで、セルフレジの導入でレジ業務を短縮したり、POSレジで売上管理・予約を自動化するのが効果的です。
小さな業務でも、積み重なると負担は大きくなります。
業務効率化によって「早く帰れる日が増えた」と感じられれば、働きやすさにもつながり、離職防止に大きく貢献します。
働きやすい環境作り
「フルタイム勤務しか選べない」「自分のペースで働けない」…そんな不自由さが、離職の原因になることもあります。
働き方に柔軟性を持たせるだけで、スタッフの定着率は大きく変わります。
例えば業務委託や時短勤務、パートタイムなども選べる仕組みがあると、ライフスタイルに合わせて働きやすくなります。
特に、子育てをきっかけに一度美容師を辞めた方が「また働きたい」と思ったときに、フルタイムでなくても復帰しやすくなるのは大きなメリット。
「今の自分に合った働き方ができる」環境をつくることで、「ここなら続けられる」と感じてもらえるサロンになります。
定期面談の実施
「最近なんとなく元気がないな」「悩みがあるのかも？」と感じた時にはもう遅い…というケースは少なくありません。辞めてしまう前に、スタッフの本音をキャッチすることが大切です。
とくに経営者やマネージャーなど、役職が上の人には気軽に相談しづらいというスタッフも多く、業務中は忙しくて話す時間が取れないという現実もあります。
そこで、月1回などの定期的な面談を設けておくと、「この時間は話していいんだ」とスタッフ側も安心して相談しやすくなります。
形式ばった面談ではなく、雑談ベースのカジュアルなやり取りで十分ですし、特別な準備も必要ありません。
日常会話の延長くらいのラフな面談でも、「ちゃんと見てもらえている」という感覚につながり、信頼関係の構築にも役立ちます。
教育・研修制度の充実
「このまま働き続けて、自分はちゃんと成長できるのかな…」という不安があると、辞めるきっかけになりやすいです。
とくにアシスタント時代は、自分の成長が見えづらく、モチベーションが下がりやすい時期。そこで、技術面のサポートやキャリアの見通しを提示することが重要です。
社内での定期研修や、先輩からのマンツーマン指導、外部セミナーへの参加支援など、学べる環境が整っていると安心感が生まれます。
「ここでならステップアップできそう」と思ってもらえるような仕組みを整えることが、離職防止につながります。
業務効率化でスタッフの負担を減らそう
レジ締めや売上管理などの事務作業に追われて、「早く帰れない」「成長実感が持てない」と感じるスタッフも少なくありません。
そんな悩みを解決するには、業務のデジタル化が効果的です。
ここでは、スタッフの負担を減らして、離職率改善にもつながるSalon de Net（サロンドネット）のPOSレジとセルフレジをご紹介します。
Salon de Net（サロンドネット）のPOSレジで売上・業務を一括管理
Salon de Net（サロンドネット）のPOSレジを使えば、事務作業の効率化が期待できます。
例えばレジ締め作業でも、「各項目ごとに自分たちで合算して売上を計算する」といった手動の集計作業をする必要がありません。
また、スタッフごとの売上や指名数なども自動で可視化されるので、「自分がどれくらい成果を出しているか」がすぐに確認できます。
日々の事務作業が減り、空いた時間で接客の品質をUPさせたりと、効果的に時間を使えるようになります。
セルフレジ（Smooth Self & Ticket）で会計業務をラクに
Smooth Self & Ticketは、お客様自身で会計を済ませられるセルフレジ型の端末です。
スタッフがレジ業務に時間を取られなくなるため、会計ミスの防止やレジ締め作業の短縮に大きく貢献します。
実際に導入した美容室では「レジ締めが30分→5分になった」という声もあり、業務が短縮されて、残業を減らす効果も期待できます。
レジ対応にかかる手間がなくなることで、施術やお客様対応により集中しやすい環境になります。
まとめ
今回は、美容師の離職率とその対策について紹介しました。
美容師は「1年で30%、3年で50%が辞める」と言われるほど離職率が高く、給与や労働時間、人間関係などが理由になることが多いです。
だからこそ、少しでも働きやすい環境を整えることが大切。報酬制度の見直しや、定期的な面談、スキルアップできる仕組みを整えることで、スタッフの定着につながります。
さらに、日々の業務負担を減らしたいなら、Salon de Net（サロンドネット）のPOSレジやセルフレジ「Smooth Self & Ticket」の導入もオススメ。レジ業務がラクになるだけでなく、残業の軽減にもつながりますよ。
