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美容室の物件選び!探し方・失敗しないための注意点

「いい物件がなかなか見つからない…」「どこを重視して選べばいいんだろう?」と悩んでいませんか?

美容室の成功は立地や物件の条件にも大きく左右されます。

この記事では、美容室の物件を探すときのポイントや、選び方のコツをわかりやすく紹介します。これから物件を探す方も、迷っている方も、ぜひ参考にしてみてください!

目次

物件探しの重要な2つのポイント

まずは物件を探すときに重要なポイントを2つ紹介します。

  • どんな美容室にしたいのかをイメージする
  • 賃料は売上の10%が理想

①どんな美容室にしたいのかをイメージする

まずは、自分がどんな美容室を運営したいのかをイメージしてみましょう。

物件選びの前に以下のようなポイントを整理しておくと、必要な条件がはっきりします。

  • 単価:カット料金・高単価にするかどうか
  • 席数:何席くらい置きたいか(セット面/シャンプー台)
  • 広さ:席数に合わせて必要な坪数
  • ターゲット層:学生、主婦、ビジネスパーソン、ファミリーなど
  • スタッフ数:自分だけ・スタッフを雇うのか

こうした要素を具体的に考えておくことで「どんなエリアに、どれぐらいの広さの物件が必要か」といった方向性も自然と見えてきます。

②賃料は売上の10%が理想

賃料は「売上の10%以内」が理想です。売上の10%の賃料であれば、経営面の負担も重くありません。

例えば月の売上が150万円なら、賃料は15万円程度が目安です。

もちろん、駅チカや人通りの多いエリアなど立地が良い場所は賃料も高くなりますが、その分集客が見込める可能性も。

逆に賃料を抑えようとすると、場所や集客方法に工夫が必要になります。

物件を選ぶときは「賃料・売上・集客しやすさ」のバランスをしっかり考えておきましょう。

美容室の物件は4タイプ

美容室を出す場所として、代表的な物件のタイプは大きく4つあります。

  1. 路面店舗
  2. ビルテナント
  3. 商業施設
  4. ロードサイド

それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分のやりたいスタイルやターゲットに合わせて選びましょう。

①路面店舗

路面店舗は、通りに面している1階の店舗のことです。

人通りの多いエリアなら視認性も高く、通りすがりのお客様が入りやすいのが魅力。集客のしやすさは抜群ですが、その分賃料は高め。駅前や商店街など、人の流れが多い場所に多くあります。

新規のお客様を多く獲得したい方、人通りが多いエリアで勝負したい方にオススメです。

②ビルテナント

ビルテナントは、ビルの中に入っている区画の店舗です。

路面店と比べて賃料が安めで始めやすい一方、通りから見えにくいため集客の工夫は必要。

ビル全体の雰囲気がそのまま美容室の印象にもなるので、立地や建物の印象もチェックしておきたいところです。

固定客を中心に経営したい方、コストを抑えて始めたい方にオススメです。

③商業施設

商業施設内店舗は、ショッピングモールなどの施設に入っている美容室のことです。

買い物や食事のついでに立ち寄れるため集客しやすく、ファミリー層や主婦層など、客層がある程度決まっているのが特徴。施設内のルールに従う必要があるため、自由度は少し下がります。

安定した集客を重視したい方、ファミリー層・主婦層をターゲットにしたい方にオススメです。

④ロードサイド

ロードサイド店舗は、郊外の大通り沿いにある店舗のことです。

車での来店がしやすく、駐車場があれば集客エリアも広がります。賃料は比較的安く、広めの物件も見つけやすいのがメリット。ただし、競合も多いためエリア選定がカギになります。

車で来店するお客様をターゲットにしたい方、広めの店舗を低コストで探している方にオススメです。

物件を探す方法は4種類

美容室の物件を探す方法は4種類です。

  1. 美容室専門の不動産サイト
  2. 不動産のサイト
  3. 地域の不動産屋
  4. 紹介

それぞれメリットがあるので、自分に合った方法を組み合わせて探してみましょう。

①美容室専門の不動産サイト

美容室に特化した物件を扱う「サロン不動産ネット」などのサイトは、内装や設備が美容室向けに整っている物件が多いのが特徴です。

居抜き物件やセット面・シャンプー台付きの物件など、開業準備がスムーズに進む物件が見つかりやすいです。ただし希望エリアに物件数が少ない場合もあります。

②不動産のサイト

「アットホーム」や「SUUMO」など、一般的な賃貸サイトでも美容室に使える物件は探せます。

物件数が多く、選択肢の幅が広いのがメリットです。ただし美容室に向いていない物件も多く含まれるため、内装工事に費用がかかるケースもあります。

③地域の不動産屋

出店予定のエリアにある不動産屋に直接相談するのもひとつの方法です。

ネットには出ていない未公開物件や、地元ならではの情報を持っているかもしれません。

こまめに足を運んで、希望を伝えておくと良い物件が出たときにすぐ教えてもらえる可能性があります。

④紹介

同業者や美容ディーラー、内装会社などから紹介を受けるケースもあります。

信頼関係が前提になるため、希望に沿った物件が見つかりやすく、条件交渉もしやすいです。日頃から横のつながりを作っておくことが物件探しにもつながります。

物件選びで失敗しないためには?

美容室の物件選びは、立地や広さだけでなく、さまざまな観点から確認しておくことが大切です。

ここでは特に見落としがちなポイントや、チェックしておくと安心な要素を紹介します。

スケルトン・居抜き

物件には「スケルトン」と「居抜き」があります。

  • スケルトン:設備・内装なし
  • 居抜き:前店舗の設備が残っている

スケルトンは、設備や内装がないそのままの空間です。自由にレイアウトできますが、内装工事の費用はかかります。

自分で内装や設備を決めたい方はスケルトンがオススメです。

一方、居抜き物件は前店舗の設備をそのまま利用できるため、初期費用を抑えやすいのが特徴です。

なるべく初期費用を抑えたい方・最新設備じゃなくてもいい方にオススメです。

ただし居抜き物件の場合は、なぜ前の美容室が閉店したのか、その理由も確認しておきましょう。

同じ場所で再スタートしても、同じ課題があるかもしれないからです。

内見を複数回行う

内見は1回で済ませず、できれば時間帯や曜日を変えて複数回行いましょう。

例えば昼と夜で人通りが違ったり、車の音や通行量が気になるエリアかもしれません。

お客様の目線で店舗までのアクセスや雰囲気をチェックするのもポイントです。

余裕があれば、内装工事業者にも同行してもらい、設備に不具合がないかを確認してもらうと安心です。

意外と忘れがちなポイントをチェック

美容室では、電気や水道の容量が足りるかどうかも重要なチェック項目です。

シャンプー台やドライヤーの使用には、一般の店舗よりも多くの電力や水量が必要になります。

また、温水を使うならガス設備があるかも確認しておきましょう。

さらに、店舗の外観や看板を変更したい場合は、建物の管理規約やオーナーの許可も確認が必要です。

契約が進む前に確認しておくことで、余計なトラブル・手間を防げます。

最低でも「13㎡」の広さは必要

「物件を選ぶときに、どれぐらいの広さがあればいいのか知りたい」という人もいるでしょう。

そもそも美容室の物件は、13㎡以上の広さが必要です。保健所で決められている基準になるため、13㎡未満だと美容室としては利用できません。

またスタッフの人数や席数に応じて、快適に施術ができる広さも変わります。

広さの目安は下記の通りです。

スタッフ数セット面シャンプー台広さの目安
1人2席1台約10〜15坪(33〜50㎡)
2人3席1〜2台約15〜20坪(50〜66㎡)
3人以上5席以上2台以上約25〜30坪以上(82㎡〜)

美容室では、セット面:約3〜4坪(10〜13㎡)・シャンプー台:2〜3坪(6〜10㎡)が目安とされています。

またセット面2〜3席に対して、シャンプー台は1台程度あれば大丈夫です。

シャンプー台や待合スペース、通路なども考慮するため、席数の2〜3倍程度の広さを確保するのが理想です。

スタッフ数が多くなるほど動線やバックヤードも必要になります。

リスクを抑えるならシェアサロンも

最近では、美容師同士でひとつの店舗をシェアする「シェアサロン」も増えています。

すでに内装や設備が整っている状態で参加できるため、初期費用がほとんどかからず、リスクを最小限に抑えられます。

内装や設備の自由はありませんが、お客様をつけるための場所として活用するのもアリです。

ただし、他の美容師との利用時間が被らないように調整したりと、シェアサロンならではのデメリットもあります。

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