「美容室のフランチャイズってどんな仕組み？」「フランチャイズに加入すると、どれだけ収益が出るの？」と気になっていませんか？
フランチャイズとは、ロイヤリティ（加盟料）を払うことで、本部のブランド・ノウハウを利用できる仕組みです。
フランチャイズオーナーの年収は、一般的な美容室経営者と同じぐらいで、年収400〜500万円程度です。
この記事では、美容室フランチャイズの基本や収益モデル、注意点、向いている人の特徴までわかりやすく紹介します。
フランチャイズ加入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
フランチャイズとは？
美容室のフランチャイズとは、ロイヤリティ（加盟料）を払うことで、本部のブランドやノウハウを使って美容室運営できる仕組みです。
メニュー・広告・運営マニュアルなどが整っていたり、店舗の備品・商品を安く仕入れできたりと、初めての経営でも安心してスタートできます。
初期費用を抑えたい方・採用・集客などに不安がある方・経営サポートを受けたい方にオススメです。
ライセンス契約との違い
ライセンス契約は、ブランド名だけを使える契約です。
運営の自由度は高いのが特徴ですが、経営のサポートはフランチャイズほど手厚くありません。
集客やスタッフ育成、メニューづくりなどもすべて自分で考える必要があるので、経営経験が少ない方にはちょっとハードルが高いです。
その分ロイヤリティは安いため「自由に自分のお店をやりたい！」という方には向いています。
フランチャイズオーナーの年収は400~500万円程度
フランチャイズオーナーの年収は、1店舗あたり400〜500万円程度です。
「美容室を個人経営した場合と、どのぐらい違うの？」と思うかもしれませんが、だいたい同じ金額です。
店舗数が増えればその分年収もアップしていきます。
またフランチャイズの契約内容によって、本部に支払うロイヤリティも異なります。
一般的には売上の5〜12％ほどです。
フランチャイズのメリット
ここからはフランチャイズのメリットを紹介します。
- 初期費用を抑えられる
- 求人・集客がしやすい
- 経営のノウハウを教えてもらえる
初期費用を抑えられる
美容室の開業には、資金が1,000万円程度必要です。しかも、開業してすぐに黒字になるわけではないので、しばらくの間は貯金から運転資金を出さなければいけません。
そこでフランチャイズなら、内装や備品を本部経由で安く手配できるケースもあり、初期費用をグッと抑えられます。
その分運営にお金を回せて、余裕を持って経営をスタートしやすくなります。
求人・集客がしやすい
個人の美容室だと、最初は「どんなお店か分からない」と敬遠されがちですが、フランチャイズなら名前が知られている分、スタッフ応募もお客様の来店もハードルが下がります。
「聞いたことあるから安心」と思ってもらえるだけでも、大きい効果があります。
最初から求人・集客がしやすいのは、フランチャイズならではのメリットです。
経営のノウハウを教えてもらえる
「カットやカラーの腕には自信があるけど、経営はまったくの初心者…」という方にとって、フランチャイズは頼もしい選択肢です。
本部から経営のノウハウや運営のポイントを教えてもらえるので、最初から遠回りせずに安定した運営を目指せます。
数字管理やスタッフ育成、集客まで幅広くサポートがあるため、経験がなくても始めやすいのがポイントです。
フランチャイズのデメリット
ここからはフランチャイズのデメリットを紹介します。
- マニュアルを守らなければいけない
- ロイヤリティの支払いがある
マニュアルを守らなければいけない
フランチャイズは、マニュアルやルールを守らなければいけません。
そのため、「こういうメニューを出したい」「お店の雰囲気はこんな感じにしたい」といった、自分なりのこだわりが強い方にとっては窮屈に感じることも。
ブランドの力を借りられる反面、自分の色を出しづらいという点は理解しておいた方がいいかもしれません。
ロイヤリティの支払いがある
フランチャイズに加入すると、売上の数％や定額でロイヤリティを本部に支払う必要があります。
毎月かかる費用なので、売上が少ない月でも支払いは発生します。
サポートやブランド力がある分の対価ですが「コストを抑えたい」と考える人にはネックになるポイントかもしれません。
失敗しない！フランチャイズの選び方
フランチャイズといっても、ブランドの方針やサポート内容はさまざま。
なんとなくで選ぶと「こんなはずじゃなかった…」となりかねません。ここでは、後悔しないためにチェックしておきたいポイントを紹介します。
自分の強み・理想に合っているか
フランチャイズに加盟する前に、自分がどんな美容室をやりたいか、どんな強みがあるのかを一度整理しておきましょう。
例えば「ナチュラルな雰囲気が好き」など、方向性があるなら、それとフランチャイズのブランドイメージや方針が合っているかを確認することが大切です。
公開されている成功事例をよくチェックしておく
フランチャイズ加盟を増やすために、魅力的すぎる成功事例が載っているかもしれません。
例えば「年収1,000万円」という事例があっても、店舗数や立地、元のスキル次第で実現できるかどうか異なります。
「もし自分がフランチャイズ加盟をしたら、本当にここまで成功するのか？」とシビアに考えてみましょう。
数字や条件の根拠をよく確認して、実現可能なラインなのかを見極めるようにしましょう。
予算を超えている
フランチャイズは毎月のロイヤリティだけでなく、最初に「加盟料」がかかるケースもあります。
設備投資なども含めてトータルで見ると、思ったより費用がかさむことも。
初期費用を抑えたいからとフランチャイズに加入したのに、結果として予算オーバーになっては本末転倒なので、必ずシミュレーションをしておきましょう。
契約・サポート内容をチェックする
契約内容やサポートの範囲を理解していないと、加盟後に「思っていたのと違う」と感じてしまうこともあります。
「こんなに自由度が低いなんて…」とか「経営サポートがほとんどなかった」など、後悔の元になるケースも。
契約前に、どこまでサポートしてもらえるのか、経営はどこまで自分でやる必要があるのかをしっかり確認しておきましょう。
フランチャイズが向いている人
ここからは、フランチャイズが向いている人・向いていない人を紹介します。
向いている人
フランチャイズは、美容師としての経験はあるけれど、経営面が不安な方に向いています。
例えば「独立したいけど、採用や集客が不安」「経営ノウハウがなくて心配」という方は、フランチャイズ本部のサポートがあることで安心してスタートできます。
ある程度マニュアルがあることで、経営の経験がなかったとしても、迷うことなくスタートできます。
また1人で開業するよりも、相談できる相手がいるというのは大きなメリットです。
向いていない人
「自分の世界観を表現したい」「サービスや店舗デザインにもこだわりたい」と考えている方には、フランチャイズは少し窮屈に感じるかもしれません。
マニュアルやブランドイメージに沿って運営する必要があるため、完全に自由な経営をしたい方は、自分で立ち上げるほうが向いています。
まとめ
今回は、美容室のフランチャイズについて紹介しました。
フランチャイズは、ブランド力や経営ノウハウを活用できる反面、ロイヤリティの支払いや運営の自由度の制限もあります。
年収は一般的に400〜500万円ほどで、経営に不安がある人には心強いサポートが受けられるのが魅力です。
ただし、自分のこだわりや自由な運営を重視したい人には合わないかもしれません。
加入前には費用やサポート体制をしっかり確認して、自分の理想に合ったフランチャイズかどうか見極めることが大切です。
