「アイラッシュサロンの内装って、どれくらい費用がかかるの」と気になっていませんか?
結論から言うと、20〜30㎡(約6〜9坪)程度の広さであれば、内装費は200万〜300万円程度です。
内装工事のほか、設備や照明・電気工事費などもかかるため、あらかじめ全体の流れと費用感を把握しておくことが大切です。
この記事では、内装を決める際の手順や注意点、費用を抑えるテクニックまで詳しく紹介します。
内装費は200〜300万円程度
アイラッシュサロンの内装費は、広さが20〜30㎡(約6〜9坪)程度の場合、全体で約200〜300万円が目安になります。
ここには内装工事だけでなく、設備や照明、インテリアの費用も含まれます。
費用 | 金額 | 内容 |
---|---|---|
内装 | 50〜80万円 | 床・壁の仕上げ、間仕切り、天井など |
設備 | 100〜120万円 | 施術台やワゴン、スツールの配置など |
照明・電気工事 | 30〜60万円 | 照明の設置、コンセントや配線工事など |
インテリア | 10〜20万円 | 観葉植物やアートなど装飾用の小物 |
失敗しない!内装を決める手順

内装を考えるとき、いきなり「どんなデザインにしようかな?」と考えるのもいいですが、できれば順序立てて進めることで、イメージとのズレや後悔を減らすことができます。
ここからは、失敗したくない方に向けて、内装を決める手順について紹介します。
- ターゲットやコンセプトを見定める
- 方向性や雰囲気を決める
- 業者選びは「実績」を重視する
①ターゲットやコンセプトを見定める
まずは「どんなお客様に来てほしいか」というターゲットと、「サロン全体をどんな雰囲気にしたいか」というコンセプトを考えてみましょう。
例えば、落ち着いた大人の女性に来てほしいなら、派手すぎない内装にすることで、自然と惹きつけることができます。
「ターゲットやコンセプトってどうやって決めればいいの?」と思うかもしれません。
自分がどんなお店にしたいのか・どういうお客様に接客するのが得意かなど、自分主体で考える方法もあります。
その他にも、競合店舗をチェックして、コンセプトが被らないようにする方法もあります。
ターゲットやコンセプトが定まっていると、内装やインテリア選びもスムーズに進み、途中で迷いにくくなります。
②方向性や雰囲気を決める
ターゲットやコンセプトが決まったら、全体の方向性を決めましょう。
例えば、女性らしいやわらかい雰囲気を出したいなら、内装の色味や素材もナチュラルなものがいい方向性です。
実際に内装作業を進める前に、イメージを固めておくと、工事が進んだあとに「思ってたのと違う…」という事態を避けられます。
③業者選びは「実績」を重視する
コンセプト・方向性が決まったら、次は内装業者への依頼です。
「どんな業者に依頼すればいいか分からない」と思うかもしれません。
業者選びでは、アイラッシュサロンを手がけた実績がどれだけあるかを重視しましょう。
なぜなら業者によって得意なジャンルが違うからです。
そのため、美容系の店舗を多く手がけているところを選ぶと安心です。
実績が多い業者なら、こちらが気づかないような細かい工夫も提案してくれたり、予算の範囲内でベストな仕上がりを目指してくれます。
注意点

ここでは、内装工事を進めるうえで事前に知っておきたいポイントを紹介します。
見た目やデザインだけでなく、実際の運営や登録にも関わってくる重要な項目です。
- 美容所登録ができるかどうか
- 換気がしっかりできるか
- 無駄のない動線が確保できるか
- 収納スペースは十分にあるか
美容所登録ができるかどうか
アイラッシュサロンとして営業するためには、保健所への「美容所登録」が必要です。
登録の際には、水回りの位置や消毒設備、部屋の広さ、照明の明るさなど、さまざまな基準をクリアしなければいけません。
美容所登録の条件は自治体によって異なる場合もあるため、開業前に必ず保健所へ確認しておきましょう。
基準を満たさなければ開業できないこともあるため、内装工事の前段階でしっかりチェックしておくことが大切です。
換気がしっかりできるか
アイラッシュサロンでは薬剤を使うことが多いため、換気がしっかりできるかも重要なポイントです。
薬剤の匂いがこもってしまうと、お客様が不快に感じます。
施術中に快適に過ごしてもらうためにも、換気設備や窓の位置などを事前に確認し、清潔感のある空間づくりを心がけましょう。
無駄のない動線が確保できるか
来店から施術、会計までの流れがスムーズかどうかは、お客様の満足度にも関わってきます。
スタッフにとっても、動線設計は大切です。
必要なものがすぐ手に取れる配置や、無駄な移動を減らす動線は、日々のサロン業務を効率的にするために欠かせません。
設計の段階から、業者と相談しながら動線をしっかり考えておくと安心です。
収納スペースは十分にあるか
アイラッシュ施術には細かい道具が多く、収納スペースの確保が大切です。
美容所登録の際にも、器具や備品を適切に管理できるかチェックが入ります。
小規模なサロンではスペースが限られていることもありますが、なるべく物が表に出ないよう工夫することで、サロン全体の清潔感にもつながります。
内装費を抑える方法

「内装にはこだわりたいけど、費用は抑えたい」という方もいるでしょう。
ここでは、無理なくコストダウンする4つの方法を紹介します。
- 安価な素材を使う
- 居抜き物件
- 自宅を改装する
- シェアサロン
安価な素材を使う
コストを抑えるなら、まずは素材選びから。
本物そっくりで高見えする安価な素材を使えば、見た目の印象をキープしながら費用を削減できます。
もちろん、強いこだわりがある部分は別ですが、内装全体に高級素材を使う必要はありません。
実際にサンプルを見せてもらったり、自分が納得できる範囲でコストカットしてみましょう。
予算とのバランスを見ながら、メリハリをつけて選ぶことが大切です。
居抜き物件
居抜き物件とは、店舗の内装や備品が残っている状態の物件です。
ゼロから工事をする必要がないため、内装費を大きく抑えられます。
以前もサロンだった物件なら、美容所登録に必要な条件をすでに満たしている可能性も高く、スムーズに開業できるのもメリットです。
ただし、前の店舗が撤退した理由を確認しておきましょう。
もしかしたら、内見では分からないような欠点があるかもしれないので、慎重な確認が必要です。
自宅を改装する
自宅をサロン用に改装して開業する方法もあります。
保健所の基準をクリアできれば、自宅でも営業は可能です。
150〜200万円ほどの予算でスタートでき、家賃もかからず、通勤も必要ありません。
ただし、間取りや水回りの設備によっては、美容所登録の条件を満たせないケースもあるため、事前に確認が必要です。
シェアサロン
初期費用をできるだけ抑えたい方には、シェアサロンの利用もオススメです。
シェアサロンとは、複数の美容師やアイリストが共同で使う設備付きのサロンスペースのこと。
すでに内装や設備が整っているため、自分で工事をする必要がなく、手間や費用をグッと抑えられます。
月額利用料や時間単位でのレンタルが多く、自分のペースで仕事を始められるのも魅力。
ただし、場所や設備の自由度は低めで、集客は基本的に自分次第。
まずは小さくスタートしたい方に向いている選択肢です。
まとめ
今回は、アイラッシュサロンの内装費や決め方の手順、費用を抑える方法などについて紹介しました。
サロンの広さが20〜30㎡程度であれば、内装費は200〜300万円ほどが目安です。
まずはターゲットやコンセプトを明確にし、それに合った雰囲気や動線を考えることが、満足度の高い内装づくりにつながります。
また、美容所登録の条件や換気、収納などの実務面も忘れずに確認しましょう。
費用を抑えたい方は、安価な素材の活用や居抜き物件、自宅の改装、シェアサロンなども選択肢になります。