「2店舗目を出したいけど、失敗したくない…」
「多店舗展開ってどんなメリットやデメリットがあるの?」と悩んでいませんか?
美容室の多店舗展開には、売上アップや経営の安定化といったメリットがありますが、運営や人材管理のハードルが高くなります。
この記事では、多店舗展開を目指す方に向けて、メリット・デメリットや失敗を防ぐためのポイントをわかりやすく紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
店舗数を増やすと利益率も高くなる
美容室の多店舗展開を考えるとき、まず気になるのが「店舗数を増やしたら、売上はどれくらい伸びるのか?」という点ではないでしょうか。
あくまで一例ですが、店舗数を増やすと売上・利益は下記のように増えていきます。
店舗数 | 客単価 | 来客数/日 | 営業日数 | 月間売上 | 利益率 | 月間利益 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6000円 | 5 | 26 | 78万円 | 10% | 7万円 |
2 | 6000円 | 5 | 26 | 156万円 | 12% | 18万円 |
3 | 6000円 | 5 | 26 | 234万円 | 14% | 32万円 |
1店舗目で得たノウハウを活かすことで、業務の効率も良くなりやすく、利益率の改善も期待できます。
多店舗展開のメリット

ここからは多店舗展開のメリットを紹介します。
- 売上・利益が増える
- 材料費や仕入れ費用が安くなる
- 1店舗目のノウハウを活かせる
- 経営基盤が強くなり収益が安定
売上・利益が増える
店舗数を増やすと、その分売上・利益も増えていきます。
もちろん家賃や人件費といったコストは増えますが、1店舗目で得た運営ノウハウや教育体制を活かせば、効率的に回せる店舗が増えていきます。
仕入れのまとめ買いや業務の効率化によってコストも抑えやすく、利益率の改善にもつながります。
安定した運営ができれば、店舗数の増加に応じて経営全体の収益も着実に伸ばすことができます。
材料費や仕入れ費用が安くなる
店舗が増えれば、その分仕入れの材料も増えます。
1回で仕入れる材料が増えれば、その分まとめ買いで割引されたり、値下げの交渉がしやすくなります。
このように仕入れ量が増えることで、単価が下がるケースがあります。
シャンプーやカラー剤などの備品は消耗品のため、仕入れコストを抑えることで利益率に大きく影響します。こうしたコスト管理ができるのも、多店舗ならではの強みです。
1店舗目のノウハウを活かせる
1店舗目で築いた接客や集客、スタッフ教育などの運営ノウハウを活用できるのも、多店舗展開のメリットです。
新しい店舗でもゼロから仕組みを作る必要がなく、スタートダッシュが切りやすくなります。
内部的なノウハウだけではなく、お店の知名度・ブランドもそのまま引き継げるため、集客・採用でかなり有利になります。
経営基盤が強くなり収益が安定
多店舗展開すると、その分収益の柱が増えるため、リスク分散にもつながります。
例えば、ある店舗の売上が下がったとしても、他の店舗の売上が増えれば、経営への影響が少なくなります。
美容室の売上は集客数によって大きく左右されます。自分たちではコントロールできない数値になるため、複数店舗を持っておくことで、リスク対策ができます。
多店舗展開のデメリット
ここからは多店舗展開のデメリットについて紹介します。
- 管理・運営コストが増える
- 現場の状況を把握しづらくなる
- 人材採用・育成の難易度が上がる
管理・運営コストが増える
店舗数が増えると、その分だけ人件費や家賃、光熱費、備品代なども増加します。
また、店舗ごとに必要な管理業務や事務作業も増えるため、経営者や本部側の負担も大きくなります。
ただし、多店舗管理に対応したPOSレジ・予約システムなどを導入すれば、情報を一元管理できるようになり、運営の効率化が可能です。
こうしたツールを活用すれば、手間を最小限に抑えながら、安定した店舗運営を目指すことができます。
現場の状況を把握しづらくなる
多店舗展開が進むと、各店舗に目を配るのが難しくなり、現場の課題やスタッフの声が見えにくくなるかもしれません。
ただし対策をすれば、このような問題を解決できます。
具体的には、定期的な全体ミーティングや、個別面談を実施してコミュニケーションの時間を意識的に取っておきましょう。
また、スタッフの努力や成果がきちんと伝わるような評価制度を整えることで、現場との信頼関係も築きやすくなります。
人材採用・育成の難易度が上がる
店舗を増やすたびに、新たなスタッフの採用や育成が必要になります。
そのため、多店舗展開をするなら、教育の仕組みをあらかじめ整えておきましょう。
マニュアルを作成したり、採用方針を一貫させることで、教育の効率化と採用のブレ防止が可能になります。
結果的に、新しいスタッフもスムーズに戦力として活躍できます。

多店舗展開するタイミングは?

多店舗展開を成功させるタイミングとしては、以下の3つの条件が揃っていることが大切です。
- 1店舗目の経営が安定している
- 開業に必要な資金が貯まっている
- 現場を任せられる人材がいる
まず1つ目は、1店舗目の経営が安定していること。売上やリピーターがある程度確保できており、日々の運営が安定している状態が理想です。
2つ目の開業資金は初期費用だけでなく、軌道に乗るまでの運転資金も計算に入れておきましょう。
そして3つ目は、現場を任せられる人材がいること。自分が新店舗の立ち上げに集中できるように、1店舗目を安心して任せられるスタッフを育ておきましょう。
多店舗展開で失敗しないためには?
「多店舗展開にチャレンジしたいけど、失敗だけは避けたい」と思うかもしれません。
ここからは、多店舗展開で失敗しないための方法を紹介します。
- 撤退の基準を決めておく
- 1店舗目の成功要因を分析しておく
- スタッフ育成・理念共有の仕組み作り
撤退の基準を決めておく
新店舗は実際にオープンしてみないと、うまくいくかどうかは分かりません。
そのため、事前に「ここまで数字が落ち込んだら撤退する」という基準が必要です。
なぜなら撤退の基準がないと、判断に迷ってズルズル続けてしまう可能性があるからです。
もし新店舗の赤字が続けば、経営全体に悪影響を与えるかもしれません。
冷静な判断ができるよう、あらかじめ撤退ラインを明確にしておきましょう。
1店舗目の成功要因を分析しておく
経営の成功には、立地や客層、メニュー構成、スタッフの接客など、いくつもの条件があります。
1店舗目の成功理由を分析しておきましょう。
「どうして成功したの?」が分かれば、2店舗目でも再現できるかもしれません。
もし成功理由が「立地や物件」だったとしたら、2店舗目も同じような条件をクリアする立地・物件選びが必須です。
新店舗でも成功パターンをベースに展開すれば、失敗するリスクを下げられるでしょう。
スタッフ育成・理念共有の仕組み作り
店舗数が増えてくると、スタッフ一人ひとりの意識や行動にバラつきが出やすくなります。
1店舗目しかないときは、自分の目が届きやすく、現場で直接指示を出したり、接客や施術のチェックができます。
しかし店舗が増えると、すべてをチェックするのは難しいでしょう。
店舗ごとに対応やサービスの質が違ってしまい、ブランドイメージの低下や、お客様からの信頼を失うリスクも出てきます。
こうしたバラつきを防ぎ、どの店舗でも一定のクオリティを保つためには、教育体制や理念共有の仕組み作りが欠かせません。
マニュアルを整備したり、定期的な研修を実施することで、統一感のある店舗運営が可能になります。
多店舗経営を成功させるDX

1店舗のときと違い、多店舗展開すると手間やコストが増えます。
「忙しすぎて経営改善する時間や余裕がない」という状態にならないためにも、日頃の業務を効率化しておくことが大切です。
ここからは美容室の業務を効率化・DXする方法を紹介します。
予約管理・受付を効率化する
Salon de Net(サロンドネット)の予約管理システムを使えば、複数店舗の予約を一括管理できます。
さらに様々な媒体からの予約もまとめて管理できるため、予約の調整・対応の手間が大幅に少なくなります。
多店舗展開すると、予約の対応・店舗間での調整など手間も増えるため、Salon de Net(サロンドネット)の予約管理システムがオススメです。
またSalon de Net(サロンドネット)の予約管理システムは、ネットやLINEの予約にも対応できます。
ネットやLINEからの予約であれば、わざわざ施術の手を止めて対応する必要がありません。
「電話での予約が多くて、わざわざ対応するのが大変」という方は、ネット予約するだけで受付業務の効率化が期待できます。
電子カルテで簡単に情報共有
多店舗展開するなら、ちょっとした無駄でも省いておきましょう。
もし紙のカルテを使ってお客様も情報を管理しているなら、電子カルテの導入がオススメです。
Salon de Net(サロンドネット)の「V-Karte」を利用すれば、スマホから簡単に情報を確認できて、他のスタッフへの共有も漏れがありません。
初回はお客様自身のスマホで情報を記入してもらえば、その情報が電子カルテに記載されます。
2回目以降は施術前にスマホでサッと情報を確認したり、追加したい情報があれば空き時間にスマホで記入するだけです。
紙のカルテのように印刷・管理の手間もかからないため、印刷費用・管理スペースの節約にも繋がります。
ただでさえコストのかかる多店舗展開は、電子カルテ導入でコストも手間も省くのがいいでしょう。
POSレジで無駄な時間をなくす
売上や在庫の管理には、Salon de Net(サロンドネット)のPOSレジが便利です。
各店舗の状況を一括管理できるため、売れ筋メニューや閑散時間帯の分析にも役立ちます。
現金・キャッシュレス決済を自動管理できます。各決済方法ごとの売上を記録するため、現金・クレジットカード・QR決済などを手作業で計算する手間がなくなります。
紙の伝票や手動での集計作業も不要になるので、ミスや負担が大きく減ります。