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美容室に売上台帳は必須!作成する方法・メリット・注意点を紹介

「美容室は売上台帳が必要?」「今まで売上台帳をつけていないけど、大丈夫なの?」と悩んでいませんか?

売上台帳の作成は義務とされており、確定申告や税金の計算に必要な大事な記録です。

まだ売上台帳をつけていない方は、まず領収書や発注書など、お金に関する書類を集めておきましょう。売上台帳は今からでも作成すべきです。

この記事では、売上台帳の作り方や注意点、よくある疑問についてわかりやすく紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

目次

売上台帳とは?

そもそも売上台帳とは、日々の売上を記録する帳簿のことです。

具体的には、施術を行った日付・お客様の名前や取引内容・施術内容・金額などを記載していきます。

No.日付取引先/販売種別商品名数量単価金額
11月10日お客様カット14,000円4,000円
21月10日お客様カット+パーマ115,000円15,000円
31月10日店頭販売トリートメント12,500円2,500円
41月11日お客様カット+カラー112,000円12,000円
51月11日店頭販売シャンプー(業務用)13,200円3,200円
売上台帳の例

この記録があることで、いつ・誰に・どんなサービスを提供して、いくらの売上があったのかを把握できます。

売上台帳は手書きでもパソコンでもOKで、最近ではExcelや会計ソフトを使ってデジタル上で管理するケースも増えています。

「帳簿」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、基本は売上の履歴をきちんと残しておくこと。確定申告や経営の見直しにも役立つ、大事な記録です。

売上台帳が必要な理由

結論から言うと、美容室を経営するうえで売上台帳の作成は必須です。

「つけてなくてもなんとかなってる…」という方もいるかもしれませんが、実は法律上の義務があるうえに、確定申告や税務処理でも必要になります。

ここではその理由をわかりやすく紹介します。

作成義務がある

売上台帳は、個人事業主・法人を問わず、事業をしている方であれば基本的に作成が義務づけられています。

売上台帳をつけていない場合は、経営的なリスクや税務署からのペナルティを受ける可能性があります。

確定申告で提出する

売上台帳には年間の売上や経費が記録されており、その内容をもとに確定申告を行います。

個人・法人に限らず、支払う税金は確定申告で算出された所得がもとになります。

そのため売上台帳がなければ、所得や税額を正しく算出できず、申告漏れやミスの原因になるかもしれません。

結果的に、追徴課税などのペナルティにつながる可能性があるので注意が必要です。

売上台帳をつけていない場合

「売上台帳をつけていないけど、どうしよう」と感じている人もいるかもしれません。

ここからは売上台帳をつけていない場合のリスク、今からできる対処法を紹介します。

「売上台帳をつけていない」という方はぜひ参考にしてみてください。

ペナルティの課税を受けるリスクがある

売上台帳をつけていない場合、確定申告の際に正確な所得がわからず、税務署からペナルティを受ける可能性があります。

具体的には「推計課税」という追加の課税があります。

推計課税とは、過去の取引状況などから税額を見積もって課税される仕組みです。

過去の税額を見積もるため、実際より多く税金を払うことになってしまうケースもあります。

また、帳簿の保存義務があるにもかかわらず記録が残っていないと、青色申告の特典である65万円の控除が取り消しになるかもしれません。

今から売上台帳を作成する

「今までつけていなかったけど、大丈夫かな…」と不安に思う方もいるかもしれませんが、売上台帳はこれからでも作成できます。

まずは、レシートや領収書、仕入れ伝票などの「お金の動きがわかる資料」を集めて、日付・金額・内容などをまとめていきましょう。

「イチから入力するのは大変」「日々の記録が続かない」という方には、売上台帳を自動で集約できるPOSシステムや、会計ソフトの活用がオススメです。

データを自動で反映・整理してくれるため、手間をかけずに正確な帳簿管理ができ、確定申告や経営管理にも役立ちます。

売上台帳を作成するメリット

売上台帳は「義務だからつける」だけではなく、経営の武器としても使えます。

ここでは、日々の業務にも役立つポイントを紹介します。

経営状態を正しく把握できる

売上台帳には、売上や経費などのお金の動きが記録されます。

それを見れば、毎月どれくらいの利益が出ているか、コストはかかりすぎていないかなど、経営の状態を数字で把握できます。

事業の状態を正しく把握することが、適切な経営判断に繋がります。

単に義務だからではなく、サロンの経営判断に役立つからこそ、しっかり記録しておくのがオススメです。

給付金や補助金の申請

売上台帳は、給付金や補助金の申請時にも必要になることが多いです。

例えば「売上が何%減少した」などの証明が求められる場面では、売上台帳がないと申請自体ができません。

給付金や補助金の申請で受け取り損ねがないように、売上台帳を作成しておきましょう。

売上台帳の作り方

売上台帳は、紙でもデータでもOKです。

ただし、続けやすさや作業の手間を考えると、自分に合った方法を選ぶのが大切です。

手書き・アナログ作成

ノートなどに手書きで記録する方法もありますが、正直あまりオススメできません。

ミスが起きやすく、集計や修正に時間がかかってしまいます。

保管場所にも困るため、余程こだわりがない限りは避けた方が無難です。

Excel・Googleスプレッドシートでデータ入力

ExcelやGoogleスプレッドシートを使って、自分で入力していく方法もOK。

日付・取引内容・金額などを表にまとめておけば、見やすく整理できます。

デジタル保存も認められているので、紙に印刷しなくても問題ありません。

ただし、毎回手入力になるため、ある程度の手間がかかります。

会計ソフトで自動作成

会計ソフトを使えば、売上や経費のデータを連携して自動で台帳を作ることができます。

操作に自信がない方や、できるだけ手間をかけたくない方には一番楽な方法です。

そのまま確定申告書まで作成できるソフトもあるので、忙しい方には特にオススメです。

売上台帳でよくある疑問

売上台帳について、「これってどうすればいいの?」と迷うポイントも多いかもしれません。

ここから、よくある疑問とその答えを紹介します。

保管期間は法人10年間・個人事業主7年

売上台帳には保管期間が定められていて、法人なら10年、個人事業主は7年間の保管が必要です。

途中で破棄してしまうと、万が一税務調査などが入った際に不備とされる可能性があります。

電子で保存すれば場所も取らず、管理も楽なのでオススメです。

電子帳簿保存法

以前は紙での保存が主流でしたが、2022年の法改正により、デジタルでの保存も正式に認められています。

ただし、電子保存するには「改ざん防止」「検索機能の確保」「保存要件の記載」などの条件があります。

自分で作成した売上台帳を使う場合、保存マニュアルの整備やファイル名のルールづけも必要になります。

こうした対応をすべて手作業で行うのは大きな負担になるため、電子帳簿保存法に対応した会計ソフトや、データの管理や集計が便利なPOSシステムの活用が現実的です。

形式を整える手間がなく、要件を自動で満たしてくれるため、安心して保存を続けられます。

POSシステムで売上データをしっかり管理

売上台帳を作るには、まず正確なデータの蓄積が必要です。

でも、手書きや手入力で毎日記録するのはなかなか大変…。

そんなときは、POSシステムの導入がオススメです。

売上やメニュー別の集計などを自動で記録・分類・出力できるため、正確な情報をラクに管理できます。

これが経営の基盤となり、売上の把握や改善施策にもつながります。

「Salon de Net(サロンドネット)」が便利

Salon de Netは美容室に特化したPOSレジで、業界に特化した機能が充実しています。売上データを自動で収集・管理できます。

さらに、自分が必要とする情報だけをピックアップして出力する機能もついています。

「POSレジを使ってみたいけど、どの数字を見ればいいか分からない」という方でも、売上台帳に必要な情報をそのまま活用できます。

まずSalon de Netを導入して、データ収集の環境を整えてみてはいかがでしょうか?

日々の記録が自然と蓄積されていくので、あとから売上台帳にまとめるのもスムーズになります。

まとめ

今回は、美容室における売上台帳の必要性について紹介しました。

売上台帳は、確定申告や税務処理のために作成が義務づけられている重要な記録です。

つけていない場合は「推計課税」などのリスクがあるほか、青色申告の特典が受けられなくなる可能性もあります。

帳簿の作成は今からでも間に合いますので、レシートや伝票をもとに情報を整理していきましょう。

Excelや会計ソフト、POSシステムを使えば、効率よく管理できて経営判断にも役立ちます。売上台帳のことで不安がある方は、この記事を参考に早めに準備を進めてみてください。

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