「アイラッシュサロンの開業ってどうすればいいの?何が必要なの?」と悩んでいませんか?
アイラッシュサロンの開業には、美容師免許の取得や美容所開設届の提出が必要です。
開業には150万〜300万円程度かかり、オーナーの年収は400万〜600万円ほどが一般的です。
この記事では、アイラッシュサロン開業の手順や準備の注意点までわかりやすく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
開業前に確認しておくべきこと

アイラッシュサロンを始める前に、資格や資金、物件などの基本的な準備を確認しておくことが大切です。
あとから「知らなかった…」とならないよう、開業前に押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。
美容師免許が必要
アイラッシュサロンを開業するには、美容師免許が必須です。
オーナー自身が美容師免許を持っていない場合は、美容師免許を持ったスタッフを雇う必要があります。
また、スタッフが2人以上いる場合は「管理美容師」の資格も必要になります。
資格がないと営業ができないため、開業前にしっかり確認しておきましょう。
開業資金は150〜300万円程度
アイラッシュサロンの開業には、150〜300万円ほどの資金が必要です。
項目 | 費用 |
---|---|
物件取得費 | 65万〜130万円 |
内装・外装工事費 | 65万〜120万円 |
備品購入費 | 10万〜25万円 |
広告宣伝費 | 10万〜25万円 |
合計 | 150万〜300万円 |
また、開業してすぐに黒字化できるとは限らないため、最低でも3〜6ヶ月分の運転資金(家賃・人件費・仕入れ・生活費など)も確保しておくのが安心です。
融資を受けて資金調達する場合も、全額を借入に頼るのではなく、自己資金で全体の30〜50%ほどをまかなえるのが理想的です。
例えば、開業資金が150万円の場合は、自己資金として45〜75万円を用意しておくイメージになります。
自己資金が多いほど、融資の審査にも通りやすくなり、返済の負担も軽減できます。
物件はサロンの運営に合わせて決める
「開業するときに、どんな物件を選べばいいの?」と思うかもしれません。
物件の種類は、大きく3つあります。
- テナント
- マンション
- 自宅
テナントは、人通りの多い商業施設や駅ビルなどに入れば、ある程度集客が見込めるのがメリット。
ただし、テナント料がかかるうえに、営業時間やルールが細かく決められている場合があり、自由度が低くなることもあります。
マンションは、自分で新たに物件を借りて始めるスタイル。比較的自由に運営できるのがメリットですが、立地によっては目立ちにくく、集客に工夫が必要です。
また、物件自体が美容所登録の条件を満たしているかどうかも確認が必要です。
自宅開業は、新たな家賃が発生しないぶん、コストを最も抑えやすい方法。
ただし、生活スペースとサロンの空間をしっかり分ける必要があり、こちらも美容所登録の条件を満たしていなければ開業できません。
フランチャイズに加盟するかどうか
アイラッシュサロンを始める方法として、「自分でゼロから開業する」か、「フランチャイズに加盟する」かを選ぶ必要があります。
自分で開業する場合、内装やメニュー、価格設定などを自由に決められるのが大きな魅力です。ただし、集客や運営などすべて自分で考えて進める必要があるため、リスクも伴います。
一方で、フランチャイズに加盟すれば、すでにあるブランド力や運営ノウハウを活用できます。
ただし、契約費用やロイヤリティが発生するうえ、自由に決められない部分もあるため、制約はある程度覚悟が必要です。
開業の手順について

ここからは、アイラッシュサロンを開業する際の具体的な手順を紹介します。もちろんやり方はいろいろありますが、基本の流れを押さえておくことで、準備ミスやトラブルを防ぎやすくなります。
- 創業計画書・事業計画書を作る
- 融資や資金調達の準備
- 物件を探す
- 内装・外装工事
- スタッフ採用
- 美容所開設届・開業届
- 告知・SNS運用開始
創業計画書・事業計画書を作る
融資を受ける予定がある方は、金融機関に提出する「創業計画書」の作成が必須です。
創業計画書とは、事業の概要やターゲット層、資金の使い道、売上の見込みなどをまとめた計画書です。
融資を受けない場合でも、経営の方向性を整理する意味で「事業計画書」を作っておくのはオススメです。
数字に落とし込んでおくことで、開業後の見直しや改善にも役立ちます。
融資や資金調達の準備
自己資金だけでの開業が難しい場合は、日本政策金融公庫などで融資を受けることも検討しましょう。
その際は、先ほどの事業計画書や自己資金の割合、必要な資金の内訳をきちんと説明できるように準備しておくとスムーズです。
融資申請はWebや窓口から行えますが、書類が多く手間もかかるため、税理士や支援機関に相談しながら進めるのも安心です。返済計画も合わせて用意しておきましょう。
物件を探す
サロンを運営するための物件探しを行います。
物件サイトなどネットで調べる方法や、美容業界の取引先・知人から紹介してもらう口コミといった方法があります。
物件選びでは「どんなお客様に来てほしいのか?」といったターゲットやコンセプトに合った立地・雰囲気を探すのがポイントです。
費用を抑えたい場合は、すでに美容系の設備がある「居抜き物件」を選ぶのもひとつの方法です。

内装・外装工事
物件が決まったら、内装や外装の準備に進みます。
アイラッシュサロンの施工実績がある業者に依頼すれば、細かい動線や必要な設備についてもアドバイスを受けられるので安心です。

スタッフ採用
一人で開業・運営する場合は不要ですが、スタッフを雇う場合はこのタイミングで求人をスタートさせましょう。
特にオープン時にしっかり稼働できるよう、採用に余裕を持つことが大切です。
求人は、美容業界に特化した求人サイト(リジョブなど)や、SNS、自社のホームページを活用する方法があります。
開業準備と並行して進められるよう、早めに準備しておきましょう。
美容所開設届・開業届
内装が整ったら、保健所に「美容所開設届出書」を提出します。この申請では、設備や衛生面に関する審査(実地検査)があり、基準を満たしていないと営業許可が下りません。
工事が始まる前に保健所で要件を確認し、工事業者にも共有しておくと安心です。
美容所開設届出書は、営業開始日の10日前に提出する必要があります。
また、税務署への「開業届」もこのタイミングで提出しましょう。
こちらは個人事業主としての登録に必要な書類で、審査などはなく提出のみで完了します。
告知・SNS運用開始
開業日が決まったら、InstagramなどのSNSで情報を発信し、オープンに向けた告知を行いましょう。
事前に予約を受付したり、プレオープンのお知らせをしたりすることで、開業初日からスムーズなスタートが切れます。
年収は400〜600万円程度
アイラッシュサロンのオーナーの年収は、400〜600万円程度です。
もちろん立地や運営スタイルによって幅はありますが、美容室などに比べて経費がかかりにくく、利益率が非常に高いのが特徴です。
施術スペースもコンパクトでよく、材料費もそこまで大きくないため、少ないコストで安定した収益が見込めます。
しっかりと集客ができれば、個人経営でも十分に高い年収を目指せるビジネスモデルです。
まとめ
今回はアイラッシュサロンの開業に必要な資格や資金、手続きの流れについて紹介しました。
美容師免許や美容所登録が必須であり、物件や内装、スタッフ採用なども事前にしっかり準備しておくことが大切です。
また、事業計画や融資の申請にも注意が必要です。開業には150〜300万円ほどの費用がかかります。
気になるサロンオーナーの年収は400〜600万円程度です。